子育て

【写真でわかる】エルゴアダプトの正しい位置はココ|赤ちゃんもママも快適

はじめに

赤ちゃんの抱っこ紐で1番メジャーな「エルゴ」
体に負担をかけることなく赤ちゃんを抱っこできるので、使っている人も多いと思います。

そしてエルゴの中でも「エルゴアダプト」新生児期のインサートが不要で、とても便利な商品です。

私も1人目の出産時にエルゴアダプトを購入し、3年近く愛用しています。

そんなエルゴアダプトですが、正しい位置で装着しなければ体への負担が軽減されるどころか、腰痛や肩こりの原因になることもあります。

先日、児童館で知り合ったお母さん。

エルゴアダプトをすごく下の位置でつけていたので「もう少し上で装着したほうが楽になると思う」と伝えたところ、全然違う!と感動していました。

実は私も2人目の出産後、上の子の保育園送迎のために、下の子をエルゴアダプトで抱っこして徒歩30分の道のりを歩いていたところ、腰を痛めてしまった経験があります。

そこで正しい抱っこ紐の使い方を改めて学ぼうと思い、区の主催す抱っこ紐講座に参加し勉強してきました。

このブログではその講座で学んだ、エルゴアダプトの正しい位置、正しい付け方を写真付きで解説します!

エルゴアダプトの正しい位置はココ!

まず初めに私がエルゴアダプトを装着している写真をご覧ください

【正面】

エルゴアダプトの正しい位置

【横から】

エルゴアダプトの正しい位置

このぐらいの位置がエルゴアダプトを装着するときの正しい位置になります。

ポイントは3つあります。

  1. 頭にキスできる高さ (赤ちゃんが大人のおへそより上にいる)
  2. 大人と赤ちゃんがぴったり密着している
  3. 赤ちゃんがしがみつく姿勢を取れている

詳しく解説します。

頭にキスできる高さ

これはエルゴの公式ページでも紹介しているエルゴアダプトの正しい位置の目安です。

高い位置で赤ちゃんを抱っこすることで重心が上がり、抱っこしている大人の負担が減ります。
また赤ちゃんも視界が広がってたくさんの物事を見られるようになります。

エルゴアダプトを装着したときに、赤ちゃんの頭にキスはできますか?
もしキスができない場合、赤ちゃんの位置が低すぎます。
その場合はウエストベルトの位置を変えて赤ちゃんを高く引き上げましょう
(後でやり方をお伝えします)

また新生児などで赤ちゃんの身長がとても小さい場合、まだキスできない時は、赤ちゃんのお尻が大人のおへそよりも上にあるかを目安にしてください。

大人と赤ちゃんがぴったり密着している

リュックサックで重い荷物を背負うときのことを想像して欲しいのですが、

  • 肩ベルトを短くしてリュックを体に密着させて持つ
  • 肩ベルトを長くしてリュックを体から離して持つ

どちらが体への負担は少ないでしょうか。
断然、体に密着して持った時の方が楽ですよね。

赤ちゃんを抱っこする時も一緒で、赤ちゃんが密着している方が大人の体の負担は少ないです。
また赤ちゃんも密着している方が安心するので、すぐに寝てくれたり泣きやんだりするといった効果もあります。

先の児童館で知り合ったお母さんもそうでしたが、エルゴアダプトの付け方を間違えているお母さんは、大体赤ちゃんがぶら下がっているような状態になっています。
お母さんと赤ちゃんがぴったり密着して抱っこできているか確認をしてください。

密着度が足りない場合は、脇のストラップで調整ができます
(後でやり方をお伝えします)

赤ちゃんがしがみつく姿勢を取れている

最後に確認してほしいのが「赤ちゃん自身がしがみつく姿勢を取れているか」と言うことです。

ただエルゴで赤ちゃんを縛り付けているわけではなく、赤ちゃん自身が大人にしがみついている、それをエルゴで支えているというイメージです。

よく言われる自然なM字開脚(カエルの脚)になっていて、なおかつその脚が大人の身体に沿っている状態がベストです。
この姿勢を取ることは赤ちゃんの「股関節脱臼」の予防になり、股関節の健全な発達につながります。

エルゴアダプトで抱っこをする時は上記3つのポイントを意識すると、正しい位置で付けられますよ!

エルゴアダプトの正しい装着の手順

それでは上記のポイントを踏まえて、エルゴアダプトを正しい位置でつけるための装着の手順をお伝えします。

1. シートアジャスター(ウェストベルトの内側の調整部分)を足の幅に合わせる

ウェストベルトをひっくり返すと裏側に青・黄・赤の線が引いてあると思います。
これを赤ちゃんの大きさ身長に合わせて調整していきます。

  • 50.8センチから60 60.9センチまで ⇒ 赤色
  • 61センチから70.9センチまで ⇒ 黄色
  • 71センチ以上 ⇒ 青色
エルゴアダプトのウェストベルト

アジャスター部分は強力なマジックテープになっているので、これを剥がしてそれぞれの位置に付け直せばOKです。
身長の目安はウェストベルトの裏側にも書いてあります。

2. ウェストベルトをウェストで締める

エルゴアダプトの1番下のベルトの部分、たまに「腰ベルト」と表記されていることがありますが正式名称は「ウェストベルト」です
名前の通り腰に巻くベルトではなく、ウェストに巻くベルトです。
お母さんのお腹の1番細いウェストの部分に巻くようにしてください。

エルゴアダプトのウェストベルト

ちなみに私は167センチ普通体型ですが、ウェストベルトを巻くと、ほとんどベルトを伸ばさないで装着する状態になります。
エルゴは欧米で開発された商品のため、元は170センチ70キロを標準体重として開発されたそうです。

小柄な日本人でもきちんとベルトを調節して使えば大丈夫なのですが、女性の場合ほぼベルトは伸ばさないで使うとイメージでいたほうがいいと思います。

小柄で華奢な方は、日本人向けに開発された抱っこ紐 napnap(ナップナップ)
の方が合っていると個人的には思います。デザインもかわいいですよね~

3. まずは素手でしっかりと抱っこする

ウェストベルトを巻いたら、まずは赤ちゃんをウェストベルトの上あたりでしっかりと抱っこしてあげてください。
その時赤ちゃんの足を、大人のウェストをまたがせるようにして、体にぴったりと密着させ、安定した抱っこになるようにしてください。

4. 背あて布を引き上げ、肩ベルトに腕を通す

片方の手で赤ちゃんを支えながら、もう片方の手で背あての布を引き上げていきます。
背あての布を引っ張るようにしながら上に持ち上げていくとうまくいきます。

背あての布が引き上がったら、そのまま肩のベルトに両腕を通しましょう。

5. 背中のバックルを止める

背中のバックルを止めます。位置は肩甲骨の高さの辺り、大人の脇の下が目安です。

エルゴアダプトの正しい位置

体格にもよりますが背中のバックルの位置は、アジャスターで縦に調節できる全体の3分の1~半分あたりでいいと思います。

よく着脱が楽だからと、首の後ろあたりでバックを止めている人を見かけますが、ここが高すぎると肩こりの原因になります。

必ず肩甲骨の高さで止めるようにしてください。

体が柔らかい人であればブラジャーの要領で、背中の下側から腕を回せばバックルの着脱ができますよ。

エルゴアダプトをとめるところ体が硬くて腕が回らない人は、あらかじめ脇ストラップを緩めておいてください。

エルゴアダプトの脇ベルトをゆるめる
すると上から腕を回せば、首の後ろあたりで背中のバックルを止めることができます。

エルゴアダプトのバックルをとめるところ

6. 脇ストラップを締めて密着度を上げる

背中のバックルを止めるのに脇ストラップを緩めた場合も、そうでない場合も、密着度を高めるために脇ストラップは必ず調整してください。

大人と赤ちゃんの間に手のひら1枚分が入るほどのスペーを残して締めていきます。

赤ちゃんとのスペースが空きすぎると肩や腰に重みがかかり、大人が体に負担を感じるので、必ず毎回確認するようにしましょう。

7. 赤ちゃんの脇の下に手を入れて、位置を最終調整する

赤ちゃんの脇の下に手を入れて持ち上げ、お尻の位置を調整します。
左右均等になっているか、赤ちゃんがしがみつくような姿勢になっているか確認してください。

以上の手順でエルゴアダプトを装着すれば、正しい位置・正しい付け方で装着することができます!

まとめ

エルゴアダプトは調整する場所がたくさんあり、はじめは難しく感じるかもしれません。
でも慣れてしまえば一連の流れで装着できるようになるので大丈夫ですよ!

正しい位置で装着することで、驚くほど快適に赤ちゃんの重さを感じずに抱っこをすることができると思います。
また赤ちゃんも正しい位置で抱っこしてもらうことで安心感が増し、情緒も安定します。

最後にもう一度正しい位置で抱っこするためのポイントを載せておきます。

  1. 頭にキスできる高さ (赤ちゃんが大人のおへそより上にいる)
  2. 大人と赤ちゃんがぴったり密着している
  3. 赤ちゃんがしがみつく姿勢を取れている

大人も赤ちゃんもハッピーな、楽しいエルゴアダプト生活を送ってください!

エルゴによる腰痛・肩こりには…

ちなみに、もし既にエルゴの使用によって腰痛や肩こりが出てしまっている場合は早めにケアすることをお勧めします。

産後のお母さんは交通事故にあった位の体のダメージがあるとも言われています。
骨盤も開いていてまだ不安定なので、腰痛等を放置してしまうとその後の育児生活、さらには更年期にも影響が出てしまいます。

オススメはカラダファクトリーなどの赤ちゃんを連れて行っても大丈夫な整体です。


赤ちゃんを預けられるタイミングを待っているとどんどん症状が悪化してしまうので、赤ちゃん連れでもオーケーな整体で、違和感を感じたらすぐにケアをしてもらうようにしましょう!

私もこまめにケアすることで腰痛が改善しました!
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