はじめに
今は昔、私がまだ学生だった頃、東上線には雑誌に載っているようなおしゃれなお店がありませんでした。
しかし最近は東上線にも、若い店主さんが頑張る、雰囲気のいいお店が増えてきました。都内でありながら都会と比べて人が少なく、下町感あふれる東上線。だからこそ気構えずにくつろげる良さがあるなと思います。
今回は、そんな東上線のニューウェーブの中でも、2019年にオープンした「本屋イトマイ」についてご紹介します。
本屋イトマイとは
ときわ台駅北口に2019年3月にオープンした、新刊書店とカフェが併設されたお店です。
駅から徒歩1分という立地ながら、ビルの2階にひっそりとオープンしているので、喧騒を忘れてゆっくりと過ごすことが出来る秘密基地のような場所です。
店名である「イトマイ」は「これでお暇します」の暇(いとま)から取っているのだそう。人と別れたあとプライベートへ移行する時間(いとま)を、本とコーヒーを楽しみながら過ごせるようにという願いが込められているそうです。
書店スペース
書店スペースには本好きの店主さんが選りすぐった本が売られています。
ジャンルや著者名では分けられておらず、関連がある本たちがゆるやかに並んでいます。目的の本を探すというよりは、本との出会いを楽しむ場なのだと感じました。
エッセイ、食べ物にまつわる本、デザイン関係の本、絵本、雑誌など、本棚を眺めるだけで読みたい本が次々と見つかり面白かったです。
カフェ利用をせず、書店スペースに本を探しに来るだけでもOKです。
カフェスペース
カフェスペースは全部で10席程度、あまり広くはありません。1席1席がそれぞれ孤立していて、読書に集中できるようになっています。階段を上がるロフト席もありました。
お水はセルフサービスです。
カフェスペースにはたくさんの本が並べてあり、自由に読むことができます。自分で持ってきた本ももちろん持ち込んで大丈夫です。書店スペースの本は購入後に読んでくださいとのことでした。
基本的には読書を楽しむがコンセプトなので、あまりうるさくおしゃべりしたりするのは憚られる感じです。この日も私含めてお客さんはすべて1人客、BGMが流れていて静かな雰囲気でした。
カフェメニュー
本屋イトマイでは、東武練馬にあるカフェ「まさもと」の角食を使ったトーストメニュー（400円～）が食べられます。
ここでまさもとについて少々。まさもとの店主さんは元々、江古田のベーカリーカフェ「パーラー江古田」「まちのパーラー」の出身。まさもとの店頭でもパンを販売しておりとても美味しいのですが、ここで買えるのはカンパーニュなどのハード系のパンのみ。角食は売っていません。
つまりまさもとの角食が食べられるのは本屋イトマイだけなんです。
そんな貴重な角食を楽しむべく注文したのはあんバタートースト（500円）。全粒粉の角食は食べると粒々の食感と粉の良い香りが口に広がります。バターの塩気とあんこのバランスもばっちりでした。
またスイーツでは店主さんが手作りしているというチーズケーキ（500円）が人気です。
この日は季節限定でホイップクリームとさくらんぼのトッピングが付いていました。上に乗ったたっぷりのホイップクリーム、口にすると少しすっぱみがありチーズケーキとの相性が良い。あとで聞いたところ、レモン汁を少し混ぜているとのことでした。
こだわりのコーヒー（550円～）は季節やその時々にあった豆をセレクトしているそうです。深煎り・浅煎りに加え、中深煎りとオリジナルのイトマイブレンドの4種がありました。
アクセス
本屋イトマイへのアクセスは駅から徒歩1分と簡単です。ときわ台駅北口を出たら、駅前のロータリーの横断歩道を渡ります。
正面にマクドナルドを見ながら左の道に進みます。
すぐに右手に松屋が見えてきます。このビルの2階が本屋イトマイです。
基本情報
■本屋イトマイ https://www.facebook.com/honyaitomai/
【所在地】板橋区常盤台1-2-5町田ビル2階
【営業時間】［月・水・金・土・日］12:00～21:30／［木］17:00～21:30
【定休日】火曜、第1・3月曜(その他臨時休業有)
※スケジュールはTwitterで随時お知らせしているようです
まだ本たちも眠っているかのようです。
本日は12時〜21時半、オープンです。 pic.twitter.com/dnFRLFPLHw
おわりに
私が訪問したのは日曜日でしたがそれほど混雑しておらず、ソファに座ってゆっくりと読書を楽しむことができ大満足でした。
とても素敵なお店だったので、これから人気が出てくることは間違いなさそうです。本屋イトマイが気になっている人は早めに訪れてみてくださいね。
