慣れない赤ちゃんとの生活が始まり、一番の壁となるのが授乳ですね。
母乳は足りているのか、ミルクはどのくらい飲ませればいいのか、完全母乳を目指しているお母さんは「いつから完全母乳になれるのか」が気がかりですよね。
こればかりは体質や、赤ちゃんとの相性もありますが、私の場合は
- 長男:生後1か月
- 次男:生後3日
で完全母乳になりました。
長男の時は、出産当初ほとんど母乳が出ず、退院してからの1か月とても苦労しました。
そんな私が、混合から完母を軌道に乗せるのに助けられたのはこの3つ!
・グリーンルイボスティ
・母乳相談室(という哺乳瓶の乳首)
・こばやしひさこ「母乳育児の本」
母乳のことで悩むのってとても辛いですよね。
私の体験が悩めるお母さんの役に立ち、母乳育児を軌道に乗せるきっかけになれば嬉しいです!
不要な方は目次から飛ばして読んでください~
目次
完母(完全母乳)とは
赤ちゃんは生後6か月頃に離乳食を始めるまで、母乳かミルク、もしくはその両方を与えて育っていきます。
栄養の与え方のバランスによって、完母・完ミ・混合と分かれます。子育て用語ですね。
完母(完全母乳)…ミルクを使わず母乳のみで赤ちゃんを育てること
完ミ(完全ミルク)…ミルクのみで赤ちゃんを育てること
混合…母乳とミルク、両方を与えて赤ちゃんを育てること
母乳のメリット・デメリット
母乳で育てることのメリット・デメリットを挙げてみます。
実際私は2人の子供を完母で育てましたが、個人的には完母で良かったな~と思うことが多かったです。
でも、お母さんの体質や赤ちゃんの性格、特性などで大きく左右されることなので個人差が大きいと思います。
母乳のメリット
- 免疫アップ・SIDS(乳幼児突然死症候群)の予防
- 経済的:ミルク代がかからない!
- 荷物が少なくて済む
- すぐ泣き止む:とりあえずおっぱいあげれば落ち着いてくれます
- 痩せる(痩せやすい):私はマイナス6キロ落ちました
- 生理が遅れる:生理がない生活、本当に快適でした
母乳のデメリット
- 長時間赤ちゃんと離れられない
- 睡眠不足になりがち:代わってもらおうにも、おっぱい張るんですよね
- 服薬、アルコール、カフェイン摂取に気を遣う
- 乳腺炎などのトラブル
- 夜泣きしがち:回りのお母さんに聞くと母乳の子の方が夜泣きは多いです
完母にはいつからなった?その経過
こうしたメリット・デメリットを踏まえて、完全母乳にするのか、混合にするのか悩ましいですよね。
完母にする場合、いつから軌道に乗るのか、気になっている方も多いかもしれません。
私は2人子供を産みましたが、それぞれの完母までにかかった期間は
- 1人目:生後1か月
- 2人目:生後3日
でした。
1人目は完母になるまでの1か月、本当に苦労しました。
混合でいいと思って生んだはずが、いつのまにか完母にしたくなってしまい、母乳のことで思い悩んで泣いていた記憶があります。
でも軌道に乗ってからは順調で、1歳2か月ごろまで母乳育児を続けることができました。
そんな1人目出産時の1か月のことを振り返ります。
出産前
出産前には助産師さんに乳頭マッサージのやり方を教えてもらい、1日1回程度はやっていましたが、全く母乳は出ませんでした。
自分としても絶対に母乳で育てたいという希望はなく、出たらいいな~くらいに軽く考えていました。
産後1週目
出産した病院は母子別室でした。
産後は母体をゆっくり休めることを第一とする方針だったので、日中は3時間ごとに新生児室に行き授乳(母乳とミルク)を行い、夜間は助産師さんがミルクを与えてくれました。
何も分からなかった私は、のんきに新生児室に行き、見様見真似で授乳をしていましたが、赤ちゃんは寝ていることも多く、全然おっぱいを吸いません。
おっぱいの時間が終わるとスケールで体重を測るのですが、当然体重は増えておらず。
いつもミルクを足していました。
病院も母乳推奨ではあったものの、同時期に出産したお母さんがすごく多かったため、助産師さんが忙しかったようであまり熱心には指導してくれませんでした。
今だから分かりますが、母乳育児の鉄則は
- 泣いたら授乳
- 夜間の頻回授乳
この2点が実現できない環境では母乳育児も軌道に乗るはずはありません。
そんな状態のまま迎えた退院。完母には程多い状態でした。
産後2週目
退院後は教科書通りに泣いたら授乳の生活が始まりました。
昼夜問わず泣く赤ちゃん。
夫と2人で協力して、おっぱいをあげている間にミルクを調乳してもらったり、バタバタな毎日でした。
そしてここで2つの問題が発生。
1つ目は入院の時から分かっていたことだったのですが、赤ちゃんが右のおっぱいだけ上手に吸えないのです。
乳首の形が扁平気味だったため、うまく吸いつけず、左のおっぱいは美味しそうに吸い付いてくれるのに、右のおっぱいは全然吸えない…。
インターネットで調べて、乳頭保護器を使ってみたり、哺乳瓶の乳首の部分をおっぱいに付けて吸わせてみたり、試行錯誤でした。
結局ピジョンの「母乳相談室」というシリーズの哺乳瓶乳首が一番良く、右のおっぱいに関してはこれを付けて授乳をしていました。(あとで詳しく書きます)
そして、2つ目の問題は母乳の量が足りていない気がするということでした。
これに関しては先輩ママの友人に相談したところ「母乳をたくさん出したいならグリーンルイボスティーを飲んで!」とラインをもらいました。
彼女は多めに母乳を出したい日にはグリーンルイボスを愛飲していて、変化が顕著だとのこと。
ここから私も飲み物をグリーンルイボスにチェンジ。
ポットにたくさん作って、少し手があいたら飲むようにしていました。
1日2リットルは飲んでいたと思います。
すると確かに母乳の出がよくなってきておっぱいが張る感覚が分かるようになってきました。(これもあとで詳しく書きます)
産後3週目
少しずつ母乳育児が軌道に乗り始めると、完母にしたいという気持ちがだんだん育ってくる3週目。
出来るだけ母乳メインでいこうとするも、赤ちゃんは思う通りにはいきません。
いくら母乳をあげても、抱っこしてもダメで、結局ミルクを60cc足すとぐっすり眠るということが何度もありました。
ミルクには睡眠薬でも入っているんじゃないかと思っていました。
母乳だけだとやっぱり足りないのかな?と悩みつつ、でもできるだけミルクには頼らないように頑張っていました。
3週目の終わり頃、体重を測ると順調に大きくなっていたので、この調子で進めていいんだと一安心しました。
産後4週目
右のおっぱいは「母乳相談室」の乳首を装着しての授乳から、少しずつ直接吸えるように練習を進めていました。
赤ちゃんとしても吸いにくいおっぱいを飲むのは体力がいる仕事。
当然飲みやすい左のおっぱいが好きなようで、右を飲ませる時はいつも泣いて怒っていました。
母や夫からは「そんなに泣いてまで飲ませる?」と言われていましたが、
完母にするためには右のおっぱいからもたくさん飲めるようにならないと…という思いもあり、かわいそうでしたが、頑張ってもらいました。
そんな中、アマゾンで何気なく購入した「母乳育児の本」。
『母乳はがんばる必要ありません』がテーマのこの本は、ご自身が11人のお子さんを生み母乳で育てた助産師のこばやしひさこさんが書いたものです。
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たいていのお母さんが陥る「母乳足りてない?」の不安。
それに対して、
大丈夫だよ!泣いたら飲ませればいいんだよ!そのうちに軌道に乗るよ!
というシンプルな教えに、母乳育児に対する考え方が軽くなり肩の力が抜けて授乳できるようになりました。
そして新生児期が終わる生後27日以降、完母に移行することができました。
産後の1か月検診では完母で育てていることを伝え、順調に育っているのでこのまま進めていいですよと先生に言ってもらいました。
とても嬉しかったです。
2人目出産時
ちなみに2人目出産の時は、1人目の苦労が嘘のようにスムーズに完母になりました。
要因としては、以下のことが大きいかなと思っています。
- 1人目でおっぱいの準備が出来ていた
- 2人目の方が吸う力が強く、飲むのが上手だった
- 私自身も授乳に慣れていた
- 病院を変え母子同室だったので「泣いたら授乳」「夜間の頻回授乳」ができた
入院中は、短い時には1時間おきに頻回授乳をしたりと疲れることもありましたが、結果的にはスムーズに完母に移行できたので良かったです。
お世話になったものベスト3
完母までの経過にも書きましたが、私が完母になれたのには次の3つの力がとても大きかったです。
グリーンルイボスティー
私が友人に勧められて愛飲していたのは、このグリーンルイボスティーです。
大き目のスーパーやカルディなどでも手に入ります。
生後1か月~2か月くらいまでは、これを煮出して毎日常温で2リットル以上飲んでいました。
それ以降は逆に、飲むとおっぱいが張りすぎて搾乳が必要になってしまう程だったので、飲むのを控えるようになりました。
個人差はあると思いますが、それくらい私には効きました。
ハーブティーだと有名なAMOMAミルクアップブレンドもありますね。
こちらも母乳の量が増えることで定評があり、別の友人はこちらで母乳量アップしていました。
母乳相談室
母乳相談室はピジョンの哺乳瓶です。
桶谷式の直接授乳訓練用の製品だそうで、アカチャンホンポなどの店頭で買うことはできません。
私はAmazonでこの母乳相談室の乳首のみを購入しました。
(哺乳瓶本体は市販の「母乳実感」と互換性があり、母乳実感は元々持っていたので)
母乳相談室の特徴は哺乳瓶の乳首からミルクが飲みづらいこと。
これにより赤ちゃんの哺乳力を高め、直接おっぱいを飲むことができるようにトレーニングするための商品です。
乳頭乳房トラブルなどで、一時的に直接母乳をあげられない時に。
母乳哺乳に移行するトレーニングのための哺乳びんですので、乳首はSSサイズ(低流量タイプ)のみご用意しています。(ピジョンの公式サイトより)
私はこの乳首を直接おっぱいに付けて、乳頭保護器代わりに使っていました。
乳首の先に少し母乳を入れておくと赤ちゃんが吸い付きやすくなるそうで、そうしていました。
これを使って授乳を続けていくうちに、扁平気味だった右側の乳首もだんだんと伸びてきて、
そして赤ちゃん自身の哺乳力もアップして、生後1か月を迎える頃には直接授乳ができるようになりました。
※ちなみに、直接授乳できるようになった後も赤ちゃんは右のおっぱいは嫌がり、これは2か月頃まで泣かれました。
こばやしひさこ「母乳育児の本」
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「母乳育児はがんばらなくていい」というメッセージが全面に出ているこの本。
この本を読んで肩の力が抜けると同時に、母乳で赤ちゃんを育てるって素敵なことだなと実感しました。
著者は10人(執筆当時)の子を産み母乳で育てた助産師のこばやしひさこさん。
お母さんとしてもベテランで、助産師としても長年仕事をしている方なので、書いてある内容も信頼性があります。
母乳育児を最短で軌道に乗せる方法や、食事制限の必要性、トラブルの乗り切り方など、
母乳育児をしていく上でのお悩みに対する答えが分かりやすく書いてあるので、とてもおすすめの本です。
私は2人目の産後にも、必要な時に読み返していました。
母乳量を増やすために…
完全母乳になれるかどうか、という時期に一番悩むのはやはり「母乳量が足りているか」ではないかと思います。
母乳量を増やすために、私が試して効果があったと感じたことについて、別記事にまとめました。
こちらもあわせてお読みください。
完母にこだわることはない
母乳育児にはメリットがたくさんありますが、これは完母でなくても、混合でも得られるメリットです。
病院の方針や、お母さんの希望などで「完母にしたい」と思う方も多いようですが、混合だって完ミだって、赤ちゃんはちゃんと元気に育ちます。
完母にしなきゃと思い詰めてストレスを溜めるより、ミルクを足してもお母さんが笑顔でいられる方がいいですよ。
おわりに
友人と話していても授乳にまつわる話は十人十色で、それぞれに悩みがあるなと感じます。
この話はあくまでも私の体験になるので、いつから完母になれるのかは個人差によるところが大きいと思いますが参考になれば嬉しいです。